振動がより少なくなる方法から順に、
(1) 専用のコンクリート基礎を作り、数十センチ角又は丸の鉄筋コンクリートの柱を観測室床下まで立ち上げます。建物の床や梁・柱などとコンクリート柱とは完全に縁を切って接合しないようにします。床との隙間は、スポンジなど柔らかいもので埋めます。
(2) 一階床下に基礎をしっかり作り、数十センチ径の頑丈な鋼管を観測室床下まで立ち上げ、その上に望遠鏡を設置します。1.と同様に建物構造とは切り離します。
(3) 木造の強固な壁構造を観測室下部に作るか、その部分だけ重量鉄骨でやぐら状の台などを階下に作り、観測室床を鉄筋コンクリート製の床とします。コンクリート厚さは15cm以上が望ましいです。
(4) 2の鋼管の代わりに太い木製柱を束ねたような望遠鏡土台を望遠鏡下部に設置します。望遠鏡を押せば揺れますが、建物の振動は伝わりません。
(5) すべて木造としますが、望遠鏡の土台の真下に壁を持ってきて観測室の床と望遠鏡の土台を分離する二重床を作って直接周囲を歩く振動などが伝わらない構造にします。
あらかじめ、建築業者様や工務店・建築士事務所様などにご相談ください。詳細につきましては、当社の担当者より業者様にご説明させていただきますのでお気軽にお問合せください。
※都市計画区域、用途地域、防火地域・準防火地域、母屋の有無、既にある小屋のサイズ、などにより確認申請の要・不要が変わります。各地域の行政の判断により異なる場合もあるので、ご依頼される設計事務所様や工務店様などにお問い合わせください。
(1) 設置場所の周辺道路の幅員が4m以上であること
(2) 周辺の電線がクレーン吊り上げ時に干渉しないこと
(3) トラック及びクレーン車が敷地内に駐車できない場合には周辺道路の通行止め又は道路の使用許可が可能なこと
(4) 水道管やガス管などの埋設物を損傷しないでクレーン車が近寄れること
などが挙げられます。設置場所や周辺のお写真を送っていただき、事前に確認させていただきますのでお気軽にご相談ください。
参考基礎図をダウンロードできますのでご参照ください。
SR2030DX基礎詳細図
また、同時に望遠鏡用の基礎を製作される方も多く、望遠鏡をしっかりと固定できるよう是非ともご検討されることをお勧めします。
オプションで、積雪地向けの屋根勾配を大きくした積雪地仕様のルーフもご用意しています。下記URLよりオプションのページをご参照ください。
オプションのページはこちら
・望遠鏡を設置する部分を硬い構造とする。(※理想ではコンクリートの板状のもの。)
・望遠鏡を設置する床(建築の梁材に直接固定された硬い面)と人が歩く床を二重構造にして完全に独立させる。
まずは建築業者様や工務店様・建築士事務所様などにご相談ください。詳細につきましては、当社の担当者より業者様にご説明させていただきますので、お気軽にご相談ください。